パソコンの調子をよくする方法を教えてください

パソコン・インターネットお悩み相談室

第47回 Q.パソコンの調子をよくする方法を教えてください

壊れてしまった、というわけではないのですが、パソコンの動作が重くなったり、作業を待たされることが多い気がします。
何か対策はありますか?

A.定期的にメンテナンスをしましょう

パソコンは使う人の目に触れないところで実に様々な複雑な処理をしています。ですから、壊れたわけでもないけど、調子が悪いように思う、反応が鈍くなった気がする、ときどき何でもないところで待たされる、ということが起きても、「これが原因」と簡単に特定するのは難しいのが現状です。

そういうときは慌てず騒がず、基本的なメンテナンスをしてみましょう

定期的な掃除をしましょう

もし、手に負えない明らかな故障の場合はメーカーに問い合わせるべきですが、故障かどうかの判断って難しいですよね。

普段見ない画面が出てきたり、普段は聞かない音が聞こえてきたからといって故障とは限らないからです。

たとえば、多くのノートPCは冷却ファンを内蔵していて、複雑な処理をこなして内部の温度が上がってきたとき、回り始めます。ファンが回ると音がしますから「異音が聞こえてきた」と思ってしまうかもしれません。

でもそれは正常な動作です。対策としては、ノートPCの冷却ファンのあるあたりを塞がない(空気の流れをよくしてあげる)、熱が篭もりそうな場所で使わない、くらいです。

インターネットへの接続がおかしくなった、というときでも、もしかしたらインターネットプロバイダー側の回線に障害があった、Wi-Fiルーターをリセットしたら直ったなどパソコン以外の原因があるかもしれません。

すべてのケースについて追求するのは非常に困難ですから、ここではもっとも一般的な対策の話をしましょう。

とりあえず再起動です

パソコンは常に内部で複雑な処理を行っています。使う人の目に見えない、縁の下で必死に必要な処理をしているかもしれません(たとえば、自動アップデートなど)。

もしファンの音が大きくなった、処理が急に遅くなった、タッチパッドの反応が鈍くなった、何かおかしいなと思ったらやることはひとつ。

 「今行っている作業をすべて保存して再起動」です。
 
文書を作っていたりメールを書いていたり、何かしていたら保存すること。そしてスタートメニューから「再起動」です。

スタートメニューから再起動してみましょう。

何日も使い続けたあとであれば、これでうまくいくかもしれません。

日常的なメンテナンスをひととおりやってみましょう

パソコン自体が壊れたわけではないけど、なんか調子が悪い、というときの原因はいくつも考えられますが、ユーザーが日常的に注意すべき事項をいくつかあげておきます。

まずは「内蔵ストレージの空き容量」です。

Windowsは動作するために内蔵ストレージ(内蔵ドライブともいいます)を一時的な作業場所として頻繁に使います。

メモリーが足りないときのデータの待避場所として、一時的にデータを蓄えておく場所として使いますから、常にある程度あけておく必要があります。
ですから、日常的にストレージのチェックをしましょう。

まずはごみ箱。

ごみ箱はモニタの左上隅にあります。

Windowsでは不要なファイルを削除したとき、いきなり消したりはせず、まず「ごみ箱」という専用のフォルダに移動します。この時点ではまだ、内蔵ストレージにファイルは残ったままで、空き容量は増えていません。

ごみ箱を空にする」を行ってはじめて中身は消えるのです。

ごみ箱を空にする、を実行するとごみ箱のアイコンが「空のごみ箱」に変わります。

これのおかげで、ごみ箱を空にしない限り救い出せるのですが、空にし忘れるとたまってしまいます。部屋の掃除をしたとき、ゴミをごみ箱にいれるだけではダメ、ごみ箱のごみを集めて収集所に出してはじめて「ゴミ捨て」が完了する、というのと同じですね。

ときどきごみ箱の中身をチェックして、空にしましょう

ダウンロードフォルダに注意

知らず知らずのうちにファイルが貯まって空き容量を圧迫する場所として「ダウンロードフォルダ」があります。

ネット上にあったアプリをダウンロードしたり、データをダウンロードしたりすると、まずここのフォルダに入ります。ですからここはファイルが貯まりやすいのです。

ダウンロードフォルダには不要なファイルが貯まりやすいので注意しましょう。

このフォルダは、必要なものはドキュメントやピクチャなどに移動し、そうでないもの、もう不要になったものはごみ箱にいれて、なるべく多くのものを置かないのがお勧めです。

ごみ箱にいれたら「空にする」のを忘れないように。

不要なアプリケーションもチェックしましょう

長くパソコンを使っている人ですと、使わなくなった古いアプリケーションや、ちょっと使ってみたけど結局使うのをやめたアプリケーションなど、いらないアプリケーションも貯まっているはず。
これもときどきチェックして消しましょう。

「Windowsの設定」から「システム」を選びます。

「Windowsの設定」から「システム」を選びましょう。

そして「システム」から「アプリと機能」を選ぶとインストールされているアプリケーションの一覧が表示されます。

リストを見て、これはもう使わないなと思ったアプリケーションはアンインストールしてしまいましょう。

アプリの名前をクリックすると「アンインストール」というボタンが現れます。これをクリックしてアンインストールすると、その分ストレージが空きます。

リストから使わなくなったアプリをひとつずつ「アンインストール」しましょう。

アンインストールすると画面にそのための指示が出ますから、従ってOKをクリックしていけばアンインストールされ、そのアプリはなくなります。

アプリは必要なものだけに整理しておくのがコツです。

ディスクのクリーンアップをする

そして、ディスクのクリーンアップです。

クリーンアップというのはWindowsがストレージ内のファイルをチェックし「これは削除してもいいよ」というものをリストアップして消すことができる機能

ストレージは大事なデータを保管している場所。パソコンが壊れてもストレージは守れ、特にメールや写真など大事な情報を保管していますから、これのチェックは大事です。

エクスプローラーを開き、「ローカルディスク」を探しましょう。
この「ローカルディスク」が内蔵ストレージです。ここで「右クリック」をしてメニューを出し「プロパティ」を実行します。

プロパティはもともと「物体の特性や属性」を表す言葉。ITの世界ではファイルやストレージなどの設定内容や状況を示す言葉として使われています。

すると内蔵ストレージの設定画面が表示されます。
中央あたりに空き容量がどのくらいあるか表示され「ディスクのクリーンアップ」ボタンが現れます。

円グラフで使用領域と空き領域が示されます。「ディスクのクリーンアップ」ボタンが中央下に現れます。

これをクリックすると、Windows自身が削除しても構わないファイルを探し出してくれます。
Windows自身が作業用に作成したファイルなどは消してしまっても構いません。

一時ファイルなど、消しても構わないとWindowsが判断したファイルがリストアップされます。消したいものにチェックします。

今回、あれこれ削除すると1.15GB増えると表示が出ました。
頻繁に行う必要はありませんが、ときどきクリーンアップしてみましょう。

このようにときどき空き容量を増やしてやるとパソコンはより快適に使えます。

内蔵ストレージのチェックもしておきましょう

内蔵ストレージは大事なデータも納められている場所。ここが壊れてしまっては大損害です。また、内蔵ストレージに小さな不具合があるとファイルのアクセスに時間がかかるなど、パソコンの調子が悪くみえることもあります。

先ほどの「ローカルディスクのプロパティ」画面で「ツール」タブを開いてみましょう。

「ツール」タブをひらくと、「エラーチェック」と「ドライブの最適化とデフラグ」の2つの機能があらわれます。

ここで「チェック」をクリックすると、そのストレージ(ドライブ)のエラーがないかチェックしてくれます。エラーがあると、ファイルが失われる可能性もあるのでときどきチェックします。

普通は「必要はありません」と表示されます。

普通はこう表示されます。ほっとしますね。

気になるときはここで手動で「ドライブのスキャン」をしてみましょう。時間はかかりますが、じっと待つと細かくチェックしてくれます。

手動でスキャンしても問題ありませんでした。

もしエラーが出たら、まず必要なフォルダのバックアップをとりましょう。そして修復できないようなら、内蔵ストレージの交換となります。

ドライブの最適化

エラーチェックの下に「ドライブの最適化とデフラグ」という機能があります。

これはストレージ上のファイルの配置を最適化して効率よくアクセスできるようにする機能です。最適化されていると、体感速度が上がります

「ツール」タブをひらくと、「エラーチェック」と「ドライブの最適化とデフラグ」の2つの機能があらわれます。

現在の状態が「OK」なら作業を行う必要はありません。

現在の状態に「OK」と表示されているため、最適化の必要はありません。

実は、標準の状態で「1週間に1回自動的に最適化を行う」設定になっているからです。
自動最適化が「オン」になってない場合は「設定の変更」をクリックして「オン」にしましょう

自動的に最適化を行う設定になっていれば気にする必要はありません。

実はWindows10では昔のWindowsと違って、自動的にあれこれチェックしてくれるようになっているのです。

今回はトラブルの原因になりやすい上に一番トラブルが起きて欲しくない内蔵ストレージのチェックを中心に、パソコンをメンテナンスする話をしました。

パソコンは複雑な作業を行っていますから、ストレージ以外の原因で細かなトラブルが起こることもあります。

調子が悪いなと思ったら、内蔵ストレージをチェックし、さらにアプリやWindows自身が最新版になっているか、ウイルスなどマルウエアのチェックはできているか、などを確認してみましょう。

(※本記事の内容は2017年8月16日時点の情報です)

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荻窪 圭 プロフィール
1980年代にパソコン雑誌のライターとしてデビューした老舗のIT系ライター。趣味が嵩じて、「古道研究家」や「猫写真家」と呼ばれることもある。最近はデジタルカメラやスマートフォンを中心に活動しておりデジタルカメラ評論家としての側面が強いが、かつては入門記事を多く手がけるパソコンライターとして、「ASAHIパソコン」「特選街」をはじめとする無数のパソコン誌・一般誌に執筆していた。