ブログをはじめたいのですが初心者でもできますか?

パソコン・インターネットお悩み相談室

第40回 Q.ブログをはじめたいのですが初心者でもできますか?

そろそろ自分のブログを作ってみたいのですが、専用のソフトとか必要でしょうか? ホームページ制作の知識がないのですが大丈夫でしょうか? ブログを開設するのにいくらかかるでしょうか? 見に来てくれる人はいるでしょうか?

A.ブログは専用のソフトも必要なく、誰でも無料で開設できます

簡単にいえば、ブログは「誰でも簡単に作れる自分のWebページ」と思っていいでしょう。なぜ簡単か。

専用のソフトは不要です。Webブラウザがあれば作れます。専門的な知識もいりません。お金もかかりません。本格的なWebサイトを作ろうと思わない限り、無料サービスで作れます(ただし、無料サービスでは広告がはいることがあります)。
ですから多くの人が使っているのです。

ブログの簡単な解説から、作り方、心得までざっと紹介しましょう。

ブログは「ウェブ・ログ」の略語です

「ブログ」という単語がすっかり定着しましたが、もともとは「ウェブ・ログ」の略語でした。ウェブはインターネットのWebページのことですね。ログは「記録」。Web上に記録を残していくこと、あるいはWeb上に残した記録です。

かつてWebサイトを作るには、Webページごとにパソコン上で何らかのソフトを使って作成し、レンタルサーバーにアップロードするという手順が必要でした。

ブログが画期的だったのは、サーバー上のブログサービスを使うことで、Webブラウザ上に直接文章を書き、写真を貼り付けたり、他の記事へのリンクを貼ることでページを作れることです。

誰でも簡単に自分のページができ、作ったページは日付順に並べられます。
ということは日記や日誌のように使えるんです。そこで日々の出来事を書く人もいれば、その日その日のニュースについての感想を書く人もいますし、自分の趣味について細かく書く人もいます。

ちなみに荻窪圭のブログです。ブログというよりは自分用の日記兼備忘録として使っています。

そして、個人個人が簡単に発信できるメディアとして「ブログ」は定着しました。今はブログも様々な使われ方をし、「ブログ形式で作るWebページ」全般を指すようになりました。

ブログを定期的に書いている人を「ブロガー」といい、ブログを主な収入源として生活している人も(わずかですが)いるほどです。

ブログを作る前に2つ決めておきましょう

ブログを作る前に決めなければならないことが2つあります。

ひとつは使う「ブログサービス」

ブログを開設する一番簡単な方法は、どこかのブログサービスの会員になることです。
多くの会社がブログサービスを提供しており、その多くは無料ではじめられます。

無料のブログサービスの多くは掲載できる写真の量に制限があったり、ブログページに広告がはいる、複数のブログを同時に作れないなど制限がありますが、まずやってみるのであれば何の問題も無いでしょう。どこのサービスを使うか決めて、会員になること。まずはこれ。

たくさんのブログサービスがありますが、ここでは評判のいい「はてなブログ」を使ってみます。「はてな」は2001年からインターネット上の様々なサービスを展開する会社。

はてなブログは「おすすめ記事」や「人気記事」をピックアップしてくれるなど人の目に触れる機会が多い上に、初心者でもすぐ使えるよう非常に親切な設計になっているのが特徴です。その点でもはじめてのブログに向いています。

「はてなブログ」のホームページ。「はてな」が推薦する人気ブログの紹介もあり、ここから様々なブログを読みに行くことができます。ここに紹介されると読みに来る人がぐっと増えます。
もうひとつは「ユーザー名」と「ブログ名」

基本的にブログを提供しているサービスの「会員」になり、そのサービスで「ブログを開設」するという形になります。

例えば、Googleが提供している「Blogger」というブログサービスの場合、まずGoogleアカウントを取得して、その上でブログを開設します。

はてなブログの場合、「はてな」のユーザーIDを取得して、その上ではてなブログのサービスを使います。

ユーザー名はそのサービスの会員として使われる名前。ブログ名はブログに使われる名前。
どちらも公開される上にあとから変更できないので考えて選びましょう。

わたしの「はてな」のユーザー名(ユーザーID)は「ogikubokei」です。名前を公にして仕事をしているのでわたしの場合は名前をそのまま使った方がメリットがあるからです。

BloggerというGoogleのサービスを使っているわたしのブログも「https://ogikubokei.blogspot.jp」と名前をそのままブログ名にも使っています。

では、まずはユーザー名から考えてみましょう。
本名を出したくない場合は自分のユーザー名を考えて付けましょう。こんな感じで考えるといいでしょう。

本名やリアルなあだなをもじった名前にする

これは馴染みやすくてよいのですが、誰が書いているか身近な人にバレる場合があります。ブログを書いていることを公にしてよいのならおすすめですが、隠したい場合は避けた方が無難でしょう。

ブログのテーマに直結した名前にする

趣味や自分の専門知識を発揮させたいならそれがわかる名前にするのがいいでしょう。

ネット専用のあだ名を作る

「ハンドルネーム」などといわれますが、本名やリアルなあだ名とは関係ない名前を作るのも一般的です。

「はてな」のユーザー登録画面です。ここでユーザー名(はてなID)を決めます。概ねどのサービスもこのようにアカウントの取得が必要です。

ユーザー名に続いて必要なのはブログ名です。
「はてなブログ」の場合はブログを開設すると「~~.hatenablog.com」というURLをもらえます。この「~~」に該当するところがブログ名で、あとから変更はできません

ブログのテーマがはっきりしている場合はそれに沿った名前にするとよいでしょう。
日々の出来事やニュースの感想をつれづれと書いていきたいのであれば、ユーザー名そのものでもよいですし、好きな名前をつけても構いません。

今回は趣味の「神社めぐり」をブログにしようということで「tokyojinjasanpo」というブログ名にしてみました。
名前をいれて「このURLは取得可能です」と出ればOKです。すでにある名前と被っていたら使えません。

「公開設定」を自分のみにしておくと、練習代わりに使えます。最初は「自分のみ」にしておき、ひとつ記事を書き、デザインを決めて「これでよし」となってから「公開」にするのがおすすめです。

登録したら、ログインし、「ブログ開設」をクリック。するとブログ作成画面になります。
自動的に「ユーザーID ‘s blog」という仮の名前でブログが作られ、最初の記事を書くよう促されます。難しい設定は後回しにして、シンプルな画面からはじめられるのが親切です。

ブログを書きましょう

ブログを開設したらこれで第一段階終了。それ以外のことはあとで考えても間に合います。

このままでは殺風景ですが、ブログの画面デザインを決めるにはいくつか記事があった方がわかりやすいので、サンプルでよいですから、まずひとつ書きましょう。

「tokyojinjasanpo」で作ったので2017年の初詣の話を簡単に書いてみました。

Webブラウザ上でそのまま文章を入力し、写真を挿入したいときは写真アイコンをクリックすればOKです。

ブログが公開されましたが、見た目はシンプルすぎるし、ブログのタイトルも「ogikubokei’s blog」のままです。これでは寂しいので、ブログの画面レイアウトやタイトルを設定しましょう。

これでひとまず体裁は整いました。

あとは記事を入れながら、サイドバー(本文の横のプロフィールなどが表示されているところ)に入れる項目を変えたり、プロフィールを入力したり(これは大事です)と、他の人のブログを参考にカスタマイズして完成させていきましょう。

ブログを楽しみましょう

今回は趣味のテーマということでサンプルを作りましたが、特にテーマが決まっていなければ、日記や日誌的な観点で書くのがよいでしょう。日々の出来事から、プライバシー的に書いても問題のないところを中心に印象に残ったことやそれについてのちょっとした感想を付け加える感じでとっかかると書きやすいかと思います。
書いていくうちに自分にあったテーマや得意なジャンルが出てきたりするものです。

逆に、書きたいことがありすぎるあまり、気負いすぎてもよい結果は生まれません。書きたいことがあっても一度に全部書くのではなく、少しずつ整理しながら書きましょう。

ブログをいきなりはじめても読んでくれる人は1日に10人とかそのレベルです。何の宣伝もしなければ、ヒトケタでしょう。
しかし、読者は増えなくても、地道に自分の記録として続けていくうちに、記録は蓄積されます。蓄積された記録には意味があります。あとから過去の自分を検索できますから、公開日記として使うのもいいでしょう。

多くの人に読んでもらいたいと思ったら、継続と個性です。
個性は書いているうちにでてくるものですから、長く続けることと、自分ならではの知識や感覚を活かすことが大事だといえましょう。

そして普段読んでくれる人が少ないからといっても、ブログは「公の場」であることを忘れないこと。
仲間内では通じる軽口でも、公の場では通じないのはよくあること。ブログもそれを念頭に、一度読み返してから公開するのがお勧めです。

ブログを書くことで同好の士に出会ったり、意見を交換しあってより親交を深めたりと、新しい展開が待っているかもしれません。

また機会があればブログを続けるコツやいろんな人に読んでもらう方法、ブログでいくばくかの収入を得る方法など紹介できればと思います。

(※本記事の内容は2017年1月19日時点の情報です)

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荻窪 圭 プロフィール
1980年代にパソコン雑誌のライターとしてデビューした老舗のIT系ライター。趣味が嵩じて、「古道研究家」や「猫写真家」と呼ばれることもある。最近はデジタルカメラやスマートフォンを中心に活動しておりデジタルカメラ評論家としての側面が強いが、かつては入門記事を多く手がけるパソコンライターとして、「ASAHIパソコン」「特選街」をはじめとする無数のパソコン誌・一般誌に執筆していた。