検索結果がたくさんありすぎて欲しい情報になかなかたどりつけません。

荻窪圭のインターネットお悩み相談室

第39回 Q.検索結果がたくさんありすぎて欲しい情報になかなかたどりつけません。

インターネットの検索は非常に便利で、知りたいことや調べたいことがあるといつも使っていますが、知りたかったことが上位に来ることもあれば、うまくたどりつけないこともあります。よい手はあるでしょうか? そもそもどういう順番で検索結果が表示されているのでしょうか?

A.検索オプションやツール、演算子を上手に使いましょう

インターネットの検索サイトは独自の方法で検索結果の表示順位を定めています。詳細は公開されていませんが、概ね、検索語に対して多くの人が望むであろうページが上位にくるよう設計されています。たとえば、そのとき多くの人が見ているサイトや話題になっているサイトなどです。

旬の言葉やニュースを知りたいときは、知りたかった情報が上位にくる確率が高いのですが、そうじゃないときは欲しい情報が下位に埋もれてしまうこともしばしば。

そんなときは、検索オプションや演算子を使うとよいでしょう。

最大手の検索サイト「Google」を使っていくつか見てみます。

複数の言葉を組み合わせてみましょう。

寒い冬、インフルエンザの流行が気になるところです。
「インフルエンザ」で検索すると、実に様々な情報がヒットします。

でも、「インフルエンザって何?」「インフルエンザを予防したい」「インフルエンザは流行しているの?」「インフルエンザの予防接種はしたほうがいい?」など本当に聞きたいことはそのときどきによって違います。

Googleでは、複数の言葉を入力した場合、まず、それらの言葉がすべて使われているサイトを対象にします。

インフルエンザ」で検索してみました。厚生労働省、ニュースサイト、まとめサイトなど幅広く検索結果が表示されています。

インフルエンザ 予防」で検索すると、ずいぶん多彩なサイトが見つかりました。

インフルエンザ 流行」で検索すると、国立感染研究所の学術的なサイトやニュースが上位に来ました。

このように、言葉を組み合わせることで検索結果が変わってきます。Googleでは「and検索」という「指定した言葉すべてが含まれるサイト」を優先的に検索しますから、指定する言葉を増やすことで絞り込めます。

まず「ひとつの語句」で検索をかけ、検索結果が多すぎる、あるいは欲しかった情報が埋もれてしまったと思ったら、少しずつ「キーワードとなる語句」を追加していくとよいでしょう。

どの組み合わせでも実に多彩なページがヒットします。そのとき重要なのは「できるだけ正しい情報を知りたい」ではないでしょうか。インターネットには真偽不明な情報もたくさんあります。時には、ネット上の噂レベルの情報を集めただけのページが上位に来てしまうこともあります。特に「インフルエンザ」のような病気や健康に関する情報を知りたいときは、できるだけ正しいものを見つけたいものです。

実は残念ながら、検索したとき上位にくるサイトが信頼できるサイトであるとは限りません。特には、検索されやすく作成した、でも中身に関しては保証できないようなサイトが上位にくることもあるからです。

信頼できる情報を見つけるには

信頼できる情報を見つけるのは難しいことですが、たとえば、公的機関や専門家による情報はかなり信頼度が高いと考えていいでしょう。

「ac.jp」と「go.jp」

そこでよく使われるのが「.ac.jp」と「.go.jp」です。

インターネットのURLには必ず最後に「ドメイン名」と呼ばれる名前がついています。「~~.com」や「~~.co.jp」などです。最後の「com」はcommercialで商用、「jp」はjapanで日本を表しています。

「.ac.jp」のacはアカデミック。つまり大学のサイトです。「.go.jp」のgoはガバメント。つまり日本の政府機関のサイトです。

「インフルエンザ」と「ac.jp」を組み合わせると、大学(大学病院や大学の医学部など)が公表した情報が、「インフルエンザ」と「go.jp」を組み合わせると政府機関(インフルエンザなら厚労省など)が公表した情報がヒットするはず。

じつはこれらの機関も一般向けにわかりやすく正確な情報を出しているのです。

検索してみましょう。

インフルエンザ go.jp」で検索してみました。病気や健康にかかわる官庁といえば厚生労働省ですから、そこのページが出てきます。

こうして絞り込んでみると、国から国民に向けたわかりやすい情報がしっかり発信されているのがわかります。これを参考にしない手はありません。

インフルエンザ ac.jp」で検索してみました。東京医科歯科大学、北海道大学など、各大学が発信している情報が表示されています。アカデミックなものから、一般向けのものまでバリエーション豊かです。

その言葉を確実に探すには”引用符”

では先ほどの要領で政府機関が提供する「風邪」についての情報を調べてみましょう。風邪って我々が知ってるようで知らないところがいっぱいある病気なのです。

風邪で検索すると、治す方法の話が上位にきていますね。でもどれもよくみると、どこまで信じたらいいかよくわからない情報が多数あります。

風邪」で検索してみました。治す話が上位です。ただ、個人の感想の話や、根拠が薄い話も多く含まれています。

ではgo.jpをつけて政府機関の公的な情報を探してみると……、なぜか気象庁が。

風邪 go.jp」で検索したら、なぜか気象庁のサイトがずらっと並んでしまいました。

なぜでしょう。おそらく、「風邪」よりも「風」が先にヒットしてるんですね。「かぜ」について知りたいと政府機関のサイトを調べる人の多くが、「風」を調べているので、Googleが気を利かせて(かどうかはわかりませんが)、風邪ではなく風を優先したのでしょう。

でも知りたいのはそっちじゃない! となりますよね。試しに ”風邪” としてみましょう。風邪の前後を引用符で囲うのです。「Shift」を押しながら「2」を押せば引用符が打てます。

”風邪” go.jp」で検索してみました。検索対象が「風邪」という単語に絞り込まれます。

このように、検索結果をコントロールしたいときに使う記号を「検索演算子」といいます。そうすれば確実に「風邪」についての情報だけがヒットするわけです。

長いフレーズで検索したいときに特に有効です。たとえば、昔よく聴いた曲で、部分的なフレーズは覚えているのだけど曲名がわからない、とか。

いきなり真夏の話題で恐縮ですが「空に消えてった打ち上げ花火」というフレーズはわかるけど、誰のどんな曲だか、というとき、こうするとそのフレーズにあった結果が表示されます。

もしそのフレーズがうろ覚えだったら?
「空に消えてった」だっけ「空に溶けてった」だっけ。

「 * 」

そういうときはうろ覚えの場所に「*」をいれます。「*」は半角のアスタリスク。検索の世界では「ワイルドカード」といいます。

空に*てった打ち上げ花火」で検索してみました。同じ結果ですね。

この「*」も検索演算子です。

いろんな演算子を使ってみよう

「演算子」というと理系用語っぽくて難しそうですが、種類は僅かです。「引用符」以外に使えそうなものをいくつか紹介しましょう。

「OR」

基本的にGoogleは複数の言葉をセットすると、両方を満たす検索結果を優先します。逆に「どちらかがヒットすればいい」ときは、キーワードの間を「OR」で結びます。ORの前後は「半角スペース」で区切ってください。

「世田谷区」か「杉並区」に住みたいな、それぞれの家賃相場はいくらだろうと思ったとしましょう。そのときは「世田谷区 OR 杉並区 家賃相場」とすればこのような検索結果になります。

「-」

マイナスです。検索結果が多すぎるとき、特定の言葉を除外して結果を絞りたいときに使います。「その言葉をマイナスする」と考えるとよいでしょう。

都内の銭湯に行きたいけど、スーパー銭湯はちょっといやだな、と思ったので、「東京 銭湯 ランキング -スーパー銭湯」としてみました。

最新情報を知りたい! あるいは最新情報は知りたくない

Googleは膨大なインターネットの情報からもっとも良さそうなものを探してくれますが、中には古い情報がはいってくることもあります。たとえば「インフルエンザが流行しているかどうか知りたい」と思ったら、少しでも新しい情報が欲しいですよね。

そういうときは「検索ツール」を使います。

検索を実行すると、右下に「検索ツール」が現れます。これをクリックすると、言語、期間などを絞り込むことができます。「インフルエンザ 流行」で「1週間以内」に指定すると、1週間以内に書かれたページに限定されます。最新情報を得たいときに便利です。

「期間を指定」することで、過去の情報を見ることもできます。1年前の情報を知りたいことや、最新のニュースを除外したいこともあります。

たとえば、ある人について調べたいとき、その人が最近ニュースになっていたら、そのニュース関連の内容が上位に来てしまいます。新しい情報を除外することで、それ以外のことを調べやすくなります

赤い薔薇から黄色い薔薇まで画像検索

Googleでは、Webサイトの他に、画像・動画・ニュース、地名を入れた場合は「地図」に限定して調べることもできます。

特に便利なのが画像検索
わかりやすいところで「薔薇」で検索してみましょう。

検索結果が表示されたら、「画像」をクリックすると、画像だけが表示されます。

「バラ」で検索された「画像」の一覧です。いろんなバラの写真が現れました。

ツールを表示して「」をクリックしてみました。

黄色をクリックしたら、見事に黄色いバラの写真が(赤いバラが混じってますが、これは写真と一緒になっているイラストの金髪に反応したのでしょう)。

青色をクリックしたら青いバラの写真があらわれました。

写真ではなくイラストを見たいときは「種類」から「クリップアート」を選びます。

クリップアート」を選んだらイラストがセレクトされました。

このようにツールを使うことで、色や画像の種類を選ぶこともできます。

この「色」は画像全体の色で判断しますから、人物写真でも、色を指定すれば、服や背景がその色にあった画像がセレクトされます。

もうひとつ便利なのが、画像サイズの指定。サムネイルのような小さな画像ではよくわからないので、できるだけ大きな画像を見たいときに便利です。

その他のツール」から「サイズを表示」を選ぶと、画像の下に、サイズが縦横のドット数で表示されます。

サイズ」で画像のサイズを指定すると、大きな画像だけ、あるいはアイコンサイズの画像だけをピックアップすることができます。

このように画像ひとつとっても写真かイラストか、どんな色のものにするかを簡単に絞り込めます。

Googleの検索機能は年々賢くなり、特に検索のコツを知らなくても、多少入力をミスしても、高い確率で目的の情報へたどり着けるようになりました。ですが完璧ではありません。

Googleが予測して出した結果が欲しいものではなかったとき、今回のような細かな技を使うとよいでしょう。

簡単な言葉でまず調べてみて、そこから言葉を増やしていったり除外していったり、フレーズを固定したりしながら本当に知りたい情報を絞り込んでいくのがコツです。

(※本記事の内容は2016年12月21日時点の情報です)

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荻窪 圭 プロフィール
1980年代にパソコン雑誌のライターとしてデビューした老舗のIT系ライター。趣味が嵩じて、「古道研究家」や「猫写真家」と呼ばれることもある。最近はデジタルカメラやスマートフォンを中心に活動しておりデジタルカメラ評論家としての側面が強いが、かつては入門記事を多く手がけるパソコンライターとして、「ASAHIパソコン」「特選街」をはじめとする無数のパソコン誌・一般誌に執筆していた。