Windows 10にしましたが見た目以外にどこが変わったのでしょう?

パソコン・インターネットお悩み相談室

第30回 Q.Windows 10 にしましたが見た目以外にどこが変わったのでしょう?

Windows 10にしました。確かに見た目は変化しましたが、結局使うのはワードやエクセル、メール、ブラウザくらいで、基本的な用途は昔とあまり変わっていません。見た目以外に何が変わったのでしょう?

A.簡単にいえばネット&スマートフォン時代に見合ったWindowsになったのです。

Windows 10の中身はWindows XPや7の頃と比べて大きく進化していますが、我々使う側がそこを意識する必要はありませんし、従来からのユーザーが今まで通りの使い方ができるよう作られていますから、あまり変わってないと思う人も多いでしょう。

ワードは相変わらず文書を作るソフトですし、エクセルは表計算ソフトですし、パソコンの性能も、ここ数年で極端に上がっているわけではありません。

ですが、良く見ると時代に合わせて様々な改善が施され、使い勝手がぐっと良くなったり、よりわかりやすくなったり、簡単にワンランク上の使い方ができるようになったりしています。時代に合わせて進化しているのが大事な点です。

そんなWindows 10時代のパソコンの使い方を見ていきましょう。

もうウインドウを散らかさない

Windowsは「ウインドウズ」というくらいですから、画面上にウインドウをたくさん開いて、いくつものソフトを同時に使えるのが一番の特徴でした。

でもウインドウをたくさん開くと、ウインドウごとのいったりきたりが面倒になり、今どれを開いているのかわからなくなり、結局ウインドウを最大化して使っていた人も多いのではないでしょうか。

Windows 10ではそのウインドウ回りが大きく変わっています。

ウインドウの枠がほとんどなくなり、より画面を広く使える(かつてはウインドウの枠やメニューバーなどが大きくてそれが画面を圧迫していました)のを筆頭に、画面をより有効に使えるようになりました

ウインドウ表示と最大化(フルスクリーン表示)、最小化は今までもできましたが、Windows 8.1以降は画面の2分割表示に対応しました。これがなかなか快適なのです。実際に使ってみましょう。


逆に、ウインドウのタイトルバーを右端にドラッグするとウインドウが右側に貼り付きます。

例えば、右側にブラウザで資料を表示しながら左側で文書を作成すると作業に集中できて効率も上がります。特に最近のパソコンの画面は横長ですから、このように2つ並べると使いやすいのです。

もうひとつ、タスクビューも覚えておくと効率がぐんと上がるでしょう。


昔は「パソコンでできることをどんどん増やしていく」のが進化でしたが、今はパソコンでできることがありすぎて逆に複雑になっているので「パソコンを効率的にストレスなく使う」方向への進化になっているのです。

Windows 10時代のネットとの連携は

ここ数年でパソコンの使い方を大きく変えたものに「オンラインストレージ」があります。簡単に言えば「インターネット上にいろんなファイルを保存しておいてくれるサービス」のこと。

今までは「ファイルは自分のパソコンに保存する」のが当たり前でした。これからは「自分のパソコンとインターネット上の両方に保存する」時代なのです。それがどう便利なのか、見ていきましょう。
 
オンラインストレージはGoogleなど多くの会社が提供していますが、ここではWindows 10に標準でついてくる「OneDrive」を使ってみます。マイクロソフトが提供するオンラインストレージサービスで、無料で15GBまで使えます。

エクスプローラーを見ると左に「OneDrive」という項目があります。これで何ができるのか。やってみましょう。


たとえばMacのWebブラウザから「OneDrive」のサイトにアクセス。ここでサインインをクリックし、マイクロソフトアカウントとパスワードを入力します。
すると、Macのブラウザからでもこのように自分の「OneDrive」を見ることができます。

このように家のパソコンで作った書類や写真といったファイルを他のパソコンやスマートフォンから見ることができます(ただし、インターネットにつながっている必要があります)。Microsoftアカウントとパスワードが必要なので他の人に勝手に見られることはありません(自分のパソコン以外からアクセスしたときは忘れずにログアウトしておくこと)。

もうひとつ、「OneDrive」には大きなメリットがあります。それはファイルやフォルダーを共有できることです。

実際にやってみましょう。

さきほどの「猫写真集」フォルダーを丸ごと友人に送るとします。


例えば、たくさんの写真を友人や家族に送りたいとき、メールへの添付は、枚数が多いと大変ですし、添付ファイルの容量にも制限がありますから写真を縮小するなどの工夫も必要でした。

でも、「OneDrive」を使えば、余計な気遣いは不要です。見せたい写真を集めたフォルダーを作り、URLだけをメールなどで送れば、簡単に写真を見てもらえるわけです。

ちなみに、受け取った側は「リンクで指定された場所」しか見ることができないので、それ以外のフォルダーやファイルに勝手にアクセスされることはありませんし、送ったフォルダーやファイルも、URLを知っている人しか見ることはできません。

写真をメールに添付するよりすごく簡単ではありませんか。

「OneDrive」の無料版は容量に限りがありますが、マイクロソフトのOfficeの最新バージョン「Office 365」のユーザーは、1TB分の容量を使えるようになります。

今回はマイクロソフトのOne Driveを紹介しましたが、GoogleやAmazonなど多くの企業がオンラインストレージを提供しています。

似たようなサービスに、googleフォト」を代表とする「オンラインフォトストレージ」があります。こちらは写真専用のサービス。写真専用ですから、アルバムを作ったり日付別で写真を整理してくれたりします。その代わり、写真(サービスによってはビデオ)以外は使えません。

「One Drive」は写真に限らず、文書でも画像でも、パソコンに保存できるものなら何でも保存できますからより幅広く使えます。

写真は何年もたつとあっという間に容量が増えてしまいますから、慣れてきたら、写真専用のサービスと、何でも保存できるオンラインストレージの両方を使い分けるのもよいでしょう。

メールとWebブラウズだけではないインターネットの利用がWindows 10時代のパソコンの使い方であり、Windows XPや7の時代から大きく進化した点といっていいでしょう。

他にも進化ポイントは多くありますが、今回は代表的なこの2つを取り上げてみました。

従来通りの使い方でも構いませんが、新しいWindowsにあった使い方をすればより力を発揮できて、なおかつ快適で便利になるわけで、Windowsが数年おきに新しくなるのはちゃんと意味があるのだと思っていただけると幸いです。

(※本記事の内容は2016年3月10日時点の情報です)


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荻窪 圭 プロフィール
1980年代にパソコン雑誌のライターとしてデビューした老舗のIT系ライター。趣味が嵩じて、「古道研究家」や「猫写真家」と呼ばれることもある。最近はデジタルカメラやスマートフォンを中心に活動しておりデジタルカメラ評論家としての側面が強いが、かつては入門記事を多く手がけるパソコンライターとして、「ASAHIパソコン」「特選街」をはじめとする無数のパソコン誌・一般誌に執筆していた。