WindowsUpdateってしないとダメですか?(第20回)

パソコン・インターネットお悩み相談室

第20回 Q.WindowsUpdateってしないとダメですか?

Windowsを使っていると、ときどき画面の右下にフキダシみたいなものが現れ、「重要な更新プログラムがあります。インストールしてください」と表示されます。けっこう頻繁に現れるのですが、これは実行しなければいけないのでしょうか?

A.ぜひ実行してください。必ず実行してください。

Windowsは(実はWindowsに限らず、MacでもAndroidでもiPhoneでもそうなのですが)発売後に問題点が必ず発見されます。

更新プログラムはWindowsの一部を新しく書き換えて(更新して)、問題を解消するためのものです。これを実行すれば常に最新の状態に保たれます。もしこのメッセージが一切表示されないのであれば、「更新プログラムを自動的に実行する」設定になっているのかもしれません。

詳しくはこのあとで説明しましょう。

簡単にできるメンテナンスを紹介しましょう。

なぜ更新プログラムが必要なの?

パソコンのソフトウエア(これはWindowsやMacOSのようなOSも、ワープロなどのアプリケーションも含みます)すべてについてまわる問題だと思ってください。スマートフォンも、ときにはデジタルカメラも同様です。最近ではテレビもそうですね。高度なデジタル機器にはつきものです。

それが「アップデート」。

ソフトウエアの中身を一部書き換えて、最新の状態に保つことです。なぜそんなものが必要なのでしょう?

大きく分けて2つの理由があります。

ひとつめは「製品発売後に発見された不具合を直すため」です。
もちろん、Windowsは発売前に不具合がないよう時間をかけて検証されますが、非常に複雑なプログラムのため、発見されない不具合もあります。ユーザーひとりひとりパソコンの使い方は違いますから、使っているアプリケーションも違いますし、ひとつひとつの細かい部品も多種にわたります。ですから、一般的なパソコンでは問題にならなくても「特定の組み合わせで特定の条件が重なったとき」にのみ問題となる不具合があとから発見されることがあるのです。
そういう不具合が発覚するたびに、そこを修正する「更新プログラム」を開発して対応します。

最近は「セキュリティ面」の不具合を解消する「セキュリティアップデート」がメインになっています。
とある特殊な条件でのみ発生する微細な、日常の利用ではまったく支障が無い不具合でも、いったんその不具合がバレてしまうと、技術力を持った人ならその不具合を利用したウイルスや個人情報をコントロールするプログラムを作れてしまうのです。ですから、どんな細かい不具合でも直していかなければなりません。
「発売時には不具合のない完璧なものにしておけ」と思う方もいるかもしれませんが、むしろ「あとから発見された不具合もインターネットを通して修正できるのが良さ」と考えましょう。

ふたつめは「機能の追加や修正」です。
製品を出すといろんな人からいろんな要望が出ます。中には「あ、確かにこうした方が使いやすい」というものもあります。そういうちょっとした機能の改善も更新プログラムで行われます。

更新プログラムを溜めたらどうなる?

更新プログラムをインストールしないとどうなるのでしょう?  
運がよければ何も起きませんが、それも長くは続かないでしょう。特にセキュリティ更新プログラムは重要です。悪意のあるプログラムでセキュリティを破られてしまっても使っている人にはわからないんです。ネットを通してセキュリティを破られて、悪さをするための踏み台にされても、あなたにはわかりません。
目に見えないのが怖いところ。ですから、「今のままでも問題が起きてないからいいや」ではすまないところがあるのです。マメに更新プログラムを入れましょう。

今回、この記事を書くために、試しに「更新プログラム」をしばらく溜めてみたところ、こんなことになりました。  
全Windowsユーザーに推奨される「重要」な更新プログラムと、必須ではない「オプション」の更新プログラムがあります。 
重要なものだけで16個。

溜めこんだ更新プログラム。一番上が「Windows Defender」の定義の更新。2番目以下がWindows自身の更新プログラムで、中にはIE(インターネットエクスプローラー)用のものも含まれています。

非常に頻繁に出ているのがわかると思います。特に重要なのが「セキュリティ」関連と「WindowsDefenderの定義ファイル」です。どちらもパソコンを外部からの侵入から守るための更新です。もちろんすぐに「インストール」をクリックしてすべてインストールしました。

Windows Updateの設定を見直しましょう。

今回の「Q」にあった更新プログラムについてのメッセージですが、Windowsのバージョンや設定によって表示の仕方は違いますし、設定によっては出ないこともあります。  
まずは設定を見直してみましょう。Windows8.1の画面で説明しますが、他のバージョンでも「コントロールパネル」から「Windows Update」を実行することで設定を変更できます。


更新プログラムは永遠ではありません

このように更新プログラムは非常に重要ですが、「自動」にセットしておけばまず問題ないでしょう。
ただし、古いWindowsを使っている場合は要注意です。一口にWindowsといっても、数年ごとに大きくバージョンが変わり、中身や見た目もそのときどきのパソコン性能や時代の要請に合わせて進化しています。現在のWindowsはWindows 8.1ですが、その前にはWindows 7(2009年発売開始)、さらにその前はWindows Vista(2007年発売開始)、さらにその前はWindows XP(2001年発売開始)でした。数年ごとに新しくなっているのがわかります。

新しいWindowsが登場すると、古いWindowsの発売は終了されます。ですから今売っているパソコンはWindows8.1が搭載されているわけです。さらに時間が経つと、古いWindowsのサポートも終了します
 
2009年に発売されたWindows7も機能向上などを含むメインのサポートは2015年1月で終了しました。ただし「延長サポート」(セキュリティ更新プログラムなど)は2020年まで継続されます。

Windowsのサポートライフサイクル日程
(※マイクロソフトのサポートページより)
こちらに詳しく書いてあります

WindowsXPの延長サポートは2014年に終了しました(ニュースになったのでご存じの方も多いかと思います)。  
その次に発売されたWindows Vistaも2017年に延長サポートが終了します。
旧版のWindowsを使っている方は注意してください

(※本記事の内容は2015年5月21日時点の情報です)


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荻窪 圭 プロフィール
1980年代にパソコン雑誌のライターとしてデビューした老舗のIT系ライター。趣味が嵩じて、「古道研究家」や「猫写真家」と呼ばれることもある。最近はデジタルカメラやスマートフォンを中心に活動しておりデジタルカメラ評論家としての側面が強いが、かつては入門記事を多く手がけるパソコンライターとして、「ASAHIパソコン」「特選街」をはじめとする無数のパソコン誌・一般誌に執筆していた。