ダウンロードしてよいアプリかどうかの判断はどこでするの?(第18回)

パソコン・インターネットお悩み相談室

第18回 Q.無料のアプリを気軽にダウンロードしてしまってよいか不安です。

インターネットを使っていると、便利そうな無料のアプリがたくさんあります。楽しそうなゲームもあります。ちょっと試してみたいと思うのですが、「無料のあやしいアプリはダウンロードしないこと」とよくいわれます。でも、あやしいかどうかはどうやって見分ければよいでしょうか?

A.ダウンロードする前に評判をチェックするのが安心です。

お気持ちはよくわかります。パソコンのセキュリティー対策として、あやしいサイトに行かない、あやしいところはクリックしない、あやしそうなアプリはダウンロードしない、とよくいわれますが、じゃあ「どういうのがあやしいの?」と聞かれるとなかなか言葉にするのが難しいもの。

できるだけ、あやしいアプリを自分のパソコンに入れてしまわないためにはどこに気をつければいいかどこからダウンロードすれば安心か、あやしいアプリかそうでないアプリかを判別するためのコツなどをお教えしましょう。

利用者を脅かしてダウンロードさせようというアプリに注意

「パソコンがクラッシュ寸前」と画面に突然表示される
(※画面は架空のものです)

インターネットのいろんなサイトを見ていると、まれに「あなたのパソコンはクラッシュ寸前です」という画面が出てくることがあります。

びっくりしてクリックすると、「無料で診断します」というサイトにジャンプします。つまり、一種の広告なわけです。広告ですから実際にアプリをダウンロードしてもらい、できれば有料版を買って欲しいというわけです。でも、使っている人をおどかして自分のところの製品を買わせようなんて、よい広告とはいえませんね。

中には、偽のアプリをダウンロードさせ、わざとトラブルを起こしてそれを解消するためのアプリを買わせるという「偽セキュリティーアプリ」も。

簡単にいえば「ネットを使った悪徳商法」ですね。
悪徳商法は常に「これをいれないとよくないことが起きますよ」とか「これをいれればトラブルは一発解決ですよ」とおどかしたりおいしいことをいって売りつけようとします。これは現実社会もネット社会でも同じこと。それを頭にいれておきましょう。
でも「クラッシュ寸前です」とか「ウイルスにおかされています」といわれたら、気になりますよね。そんなときは、別途、パソコン診断ソフトやセキュリティーソフトでチェックしてみましょう。それで安心です。

ここからダウンロードすれば比較的安全

今やアプリは店頭でCD-ROMなどのかたちで購入するよりも、インターネットからダウンロードして使うのが主流になりました。パソコンのアプリは誰もが自由に開発でき(もっとも、それなりの技術が必要なので、誰でも作れるというわけではありませんが)、自由にネットで配布できます。

その自由さがパソコンのいいところですが、自由な分、悪さをするアプリ(マルウエアと呼ばれます)を作って配布することもできてしまうわけです。どう対処すればいいでしょう?

大事なのはどこからダウンロードするかです。 アプリのダウンロード元は大きくふたつにわかれます。ひとつは「開発元」です。もうひとつは「ダウンロードサイト」です。

ダウンロードサイトは様々なアプリを集めて、ジャンル別に整理されており、好きなものを選んでダウンロードできるサイトのことです。

ダウンロードサイトはウイルスチェックなどある程度のチェックをして掲載していますからそういう意味では安心できます。これ面白そう、あるいは便利そうだけど、ダウンロードしても大丈夫かな、と思ったら、そのアプリがダウンロードサイトに登録されているかどうかチェックしてみるのがいいでしょう。一番安心できるのはマイクロソフトやアップル純正のサイトです。

Windowsストア

Windows 8用アプリならマイクロソフトのWindowsストア。ただし、ストアアプリとよばれるフルスクリーンで動作するアプリ専門です。有料のものも無料のものもあります。

App Store

Mac用アプリならアップルのApp Storeが基本です。アップルの審査を通ったアプリのみですから安心してダウンロードできます。有料のものも無料のものもあります。

WindowsストアやApp Storeには全アプリがあるわけではありません。そこにはないアプリは、老舗のダウンロードサイトを利用するのがいいでしょう。代表的なものをひとつあげておきます。

Vector(ベクター)

古くからのアプリダウンロードサイトで、Windows用もMac用もあります。「FREE」「無料」などと書いてあるのが「フリーソフト」、つまり無料で使えるソフトです。さらにアプリの公開日も書いてありますから新しいものかどうかもわかります。アプリがジャンル別に整理されています。

こういうダウンロードサイトは実際に使ってみたユーザーが感想を書いたり★を付けて評価する仕組みを持っています。多くの人が使っているアプリは多くのコメントがついており、それを見れば安心できるかどうか判断しやすくなります

ちなみに、上記のダウンロードサイトにすべてのアプリがあるわけではありません。中には開発元からしかダウンロードできないものもあります

アプリの名前で検索してみましょう

もし使ってみたいアプリがあったけど、どうも不安、というときは「検索する」のが一番です。アプリ名で検索してみましょう

そして次の2つをチェックします。
ひとつめは「開発元」。
どのアプリもそれを開発した会社や開発した人がアプリを紹介するホームページを持っています。開発元がない、というアプリはまず信用できないと思って良いでしょう。

開発元のホームページを見れば、今までどんなアプリを作ってきたかもわかりますし、実績もわかります。開発元のホームページから直接ダウンロードすることもできます。

ふたつめは「評判」。
アプリ名で検索すると、ネット上での様々な評判がわかります。アプリのレビューページだったり、紹介ページだったり、実際に使った人の感想だったり。今はいろんな人がアプリを使った感想をブログなどに書いてくれますから、とても参考になります。
危険なアプリだと「このアプリは危険」と警告を発してくれるページがみつかることも。そのときはそのアプリは避けましょう。
逆に、アプリ名で検索しても情報が集まらないときは、使っている人が少ないアプリということですから、用心した方がいいかもしれません。

パソコンに詳しくない人はどうしても自分の判断が正しいかどうか不安なものです。でもそういうときはネット上に無数にいるパソコンに詳しい人の知恵を借りればいいのです。

いろんな人の感想を読めば「あ、これは自分にも役立ちそうだ」「これは自分には難しすぎるかも」ということがわかるでしょう。いつの世も、他人の意見というのは参考になるものです。
いろんな人の意見を見て、自分に合いそうなものを選ぶのが賢いネットやパソコンの使い方といえましょう。

意図してないアプリが入ってしまうケースも

ダウンロードしたアプリをインストールすると、何度も「~~していいですか?」と聞かれます。多くの人はきちんと文面を読まないで(あるいは書いてあることの意味がよくわからないから)と「OK」をクリックしてしまいがちです。

でもときどき、インストールの途中に何気なく「他のアプリのインストールを許可するか」という設問がまじっていることがあります。そこでつい「OK」をクリックすると、入れる予定がなかったものまでインストールされちゃうというわけです。

なぜそんなことが起きるのでしょう?実は「広告」の一種なのです。

目的のアプリをインストールしている最中に「一緒にこちらのアプリも使ってみませんか?」という広告を入れることで多少なりとも収入を確保するわけです。そしてユーザーがそれを見て「使ってみようかな」と思ってクリックしてくれたら御の字という具合。

無料で公開するアプリには、3つのパターンがあります。
1つめは作者が善意で「自由に使って下さい」というケース。
2つめは基本機能は無料だけど、本格的に使うには別途料金を払って下さいというお試し版的なケース。
そして、3つめはアプリは無料で公開するけど「広告を入れることで、ある程度の収入を確保させて下さい」というケースです。

最後の場合、インストール時やアプリの画面のどこかに広告が表示されるわけです。それが広告だと気づかないで「OK」をクリックしてしまうこともあるでしょうから、面倒がらずに画面に表示されるメッセージには目を通すようにしたいものです。

(※本記事の内容は2015年3月26日時点の情報です)

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荻窪 圭 プロフィール
1980年代にパソコン雑誌のライターとしてデビューした老舗のIT系ライター。趣味が嵩じて、「古道研究家」や「猫写真家」と呼ばれることもある。最近はデジタルカメラやスマートフォンを中心に活動しておりデジタルカメラ評論家としての側面が強いが、かつては入門記事を多く手がけるパソコンライターとして、「ASAHIパソコン」「特選街」をはじめとする無数のパソコン誌・一般誌に執筆していた。