マンションで使いたいポイントも押さえておこう! 最新の家庭用無線LANアクセスポイントはここが違う

今回は、無線LANアクセスポイント(Wi-Fiルーター)の最新モデルが登場したので、その新機能をチェックしていく。

NECの無線LANアクセスポイント「Aterm WG1200HP」が新しく「Aterm WG1200HP2」へと生まれ変わった。そもそも、マンションなら4LDK向きのモデルで、人気の製品だ。はたして、新モデルは何が違うのか、新モデルの機能をしっかりとチェックしていこう。これから無線LANアクセスポイントを選ぶ方の参考になるだけでなく、新機能の何がすごいのか興味本位で読んでいただいても楽しめるように、わかりやすく説明していく。もちろん、マンション向けのポイントも押さえているので要注目だ。

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新旧モデルを並べたが、見た目はほとんど同じ。型番も少し変わっただけだ。

スペックの違いはここを見る!

2つのモデル共に、規格値の速度は「867Mbps(11ac/5GHz帯)、300Mbps(11n/2.4GHz帯)」と共通。性能は同じだと思いがちだが、実は、実効スループットが違う

実効スループット

【旧モデル】Aterm WG1200HP
約462Mbps(UDP)
約442Mbps(TCP)
【新モデル】Aterm WG1200HP2
約605Mbps(UDP)
約520Mbps(TCP)

規格値の性能は、あくまでもスペックの数字と考えたい、つまり、理論的な最大の速度だ。対して実効スループットとは、環境が良い状態でどれだけの速度が出るのか計測した値。つまり、実際に近い性能の比較ができ、新モデルのほうが数段速いことがわかる。

ちなみに、UDP、TCPは通信の制御の方式の違いなので、この記事ではあまり気にしなくてもよいだろう。要するに、新モデルは、環境が良ければ、実際の速度が2割ほど速くなることが期待できると考えておこう。

自動的に、より安定した通信に切り替える

新モデルのAterm WG1200HP2は、より安定した通信に自動で切り替える機能を2つ搭載している。

バンドステアリング」は、5GHz帯と2.4GHz帯の混雑してない周波数帯に自動で切り替える。家族みんなが5GHz帯を使っていると、本来の性能が出ずに遅く感じることがある。そんな時には、空いている2.4GHz帯に切り替えた方が実際には速く使えることがあるわけだ。例えば、混雑している高速道路より、空いている一般道を走る――と考えれば良いだろう。

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バンドステアリング機能で、空いている帯域に自動で切り替える。

無線LANアクセスポイントとスマホなどの子機は同じチャネルを利用して通信している。チャネルとは、周波数帯を区切ることで他の家と混線しないための仕組みだ。ところが、偶然同じチャネルを利用する家があったら、どちらかが変更しなければならない。

オートチャネルセレクト」は、干渉が少ないチャネルへ自動で切り替える機能だ。これは、隣の家が近いマンションでの利用では特に効果が期待できる。周囲の家のチャネルを自動で判断して切り替えてくれるので、意識せずに使える楽な機能だ。

複数の端末で快適に使う

最近は家族みんながスマホを使い、さらにパソコンやタブレット、ゲーム機なども利用するケースが増えている。そこで注目したいのが、Aterm WG1200HP2が搭載する「MU-MIMO」だ。この機能は複数の端末と同時に通信することで速度が落ちないのが特徴。従来の「MIMO」は順番に通信していたので速度が低下することがあったのだ。

毎月の予定が見やすいカレンダー上に表示される。
ボタンをタップするだけで週表示に切り替え可能。時間割形式なので空いている時間帯もすぐにわかる。
MU-MIMOなら、複数の端末と同時に通信するのでスピードが落ちない。

また、「ビームフォーミング」も搭載している。この機能は、対応しているスマホなどにマトを絞って電波を集中的に飛ばしてくれる。対応機種を利用すると実際の速度アップが期待できる。代表的なところでは、iPhone 6以降のモデル、Xperia XZ、Galaxy S7などが対応している。

誰が使っているかがわかる

端末を一覧表示できる――これが、Aterm WG1200HP2が新搭載した「見えて安心ネット」機能だ。知らない端末は簡単に接続拒否が可能なので、名前の通り安心だ。マンションでは、スマホをWi-Fiで接続すると色々な無線LANアクセスポイントが見えることがある。自分の家の無線LANアクセスポイントも人に見えているかもしれないのだ。知らないうちにつながれていると気持ちが悪いし、セキュリティのリスクもある。見えて安心ネットでチェックしておけば、そんな不安も解消できるわけだ。

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「見えて安心ネット」では、接続している端末をリストアップして、知らないものは接続拒否できる。

最新の無線LANアクセスポイントは、実際の速度が高速なだけでなく、マンション利用に便利な機能が追加されている。これから購入を検討している方は、ぜひ参考にしてほしい。また、最近、無線LANアクセスポイントを手に入れた方も、次の買い換えでは注目ポイントとして覚えておくとよいだろう。

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NEC Aterm WG1200HP2
本記事でご紹介している無線LANアクセスポイント(Wi-Fiルーター)はe-mansion lifeでご購入いただけます。


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※本記事の内容は2017年6月9日時点の情報です。

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戸田 覚 プロフィール
1963年生まれ。IT・ビジネス書作家としてキャリア25年以上。「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作累計140冊超。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。また、IT系、ビジネス系を中心に連載を月間40本以上こなしている。