安くてもスゴイ性能で家族が喜ぶ Wi-Fiルーター選びのポイント

Wi-Fiを使うのに必須のルーター。「つながっていれば問題ない」と古い機種をそのまま使い続けている人も少なくないだろう。ところが、最新モデルに切り替えると驚くほど性能がアップする。最新ルーター選びをわかりやすく説明していこう。

今回撮影に利用した最新のルーターはNECのAterm WG1200HP。
今回撮影に利用した最新のルーターはNECのAterm WG1200HP。

ルーターはこんなポイントで選ぼう!

 

最新のルーターを選ぶためのチェックポイントを簡単に紹介していこう。ルーターの機能は膨大で、すべてチェックしていくのは大変だ。ここでは、購入の際にはぜひ確認しておきたい重要な機能を簡単に紹介する。

 

さて、下の表をご覧になっても「よくわからないな」と思われた方は、とりあえず中級モデル以上を買っておけばいいだろう。2階建てとか3LDKに対応した製品で、11acという規格に対応していればOKだ。一部のコンパクトなモデルは携帯用なので自宅での利用には向かない。

 

チェックポイント ここをチェック 備考
通信規格 IEEE 802.11a/b/g/nにはほとんど対応しているはず。さらに、「11ac」に対応している新機種が望ましい 中クラス以上の製品ならほとんどが、「11ac」に対応している
通信速度 最大867Mbps程度が主流。ただし、速度は理論値で実際のスピードではない 数値が大きなほうがルーターの性能としては高速だ
部屋の広さなど 間取りに合わせて選ぶ。2LDK以上のモデルが中心 部屋数は電波の飛びを示している
ビームフォーミング ビームフォーミングに対応する端末を所持している場合は、対応機種を選びたい 特定の機器に集中的に電波を飛ばす技術
セキュリティ WPA2に対応 暗号通信の規格で、安心して使うためにおすすめ。最近の機種ならほとんどが対応している

 

ベランダや隣の部屋でも使える

 

最新のルーターは、アンテナの性能向上などにより、電波が遠くまで届くようになっている。マンションでは、壁を隔てた隣の部屋で速度が低下したり、ベランダではつながりづらかったりといった経験はないだろうか?

 

最新ルーターなら離れた部屋でも使える可能性が高い。僕の自宅でも、ルーターを取り替えたら、今まで通信できなかった部屋で快適にインターネットが楽しめている。

 

例えば、天気の良い日は、ベランダで映画配信でも楽しみながら、グラスを傾けてはいかがだろう? 素敵なマンションライフがちょっと広がりそうだ。

 

※家の構造によってはつながりにくい場合もある。

 

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最新のルーターなら壁を隔てた隣の部屋やベランダでも快適に通信できる。

 

なお、設置場所については、マンションの間取りや建物の材質などにもよるが、なるべく家の真ん中付近に設置すれば、ほぼ均一に全方向に電波が飛ぶようになる。Wi-Fiの電波と干渉してしまうような機器(電子レンジなど)の近くや、金属素材を多く含む機器やモノの影(テレビの裏など)を避けて置くようにするとよいだろう。

 

 

【コラム】ビームフォーミングとは

最新のルーターは、「ビームフォーミング」という機能を搭載しているものもある。これは、スマホなどの機器を狙い撃ちにして電波を飛ばす機能だ。シャワーの水は広く出すと勢いが弱いけれど、口を絞れば強く当たるのと同じ仕組みで高速化しているのだ。さらに、家の中で移動している端末の位置を把握して、常に強い電波で狙い撃ちする。

現時点では対応している端末自体が限られているのだが、今後徐々に対応製品が増えてくるだろう。

 

ビームフォーミングで電波が強く、遠くまで届く。
ビームフォーミングで電波が強く、遠くまで届く。

セキュリティにも気をつけよう

 

すでに各所記事などで目にした機会も多いと思うが、古いルーターは「WEP」という方式で通信を暗号化している。規格が古いために悪用される可能性も高く、1分程度で暗号が解読されてしまうと言われているので利用は非常に危険だ。

 

もし、現在利用中のルーターが「WEP」にしか対応していないものなら、ただちにWPA2対応のものに買い替えることをおすすめしたい。家庭での利用でもオンラインバンキングや株取引など、お金に関わるデータもやりとりするだけに、「大丈夫だろう」という気楽な判断はやめるべきだ。

 

手ごろな価格で入れ替えも超簡単だ!

 

最新のルーターは、機器の入れ替えも案外簡単だ。基本的にはルーターを付け替えて、配線を同じようにつなぎ、簡単に接続する機能のボタンを押すか、パスワードを入力するだけでOKだ。機器やOSごとのマニュアルも付いてくるので、負担は少ない。

ルーターの入れ替えは、今まで使っていたケーブルを差し替えればOK。
ルーターの入れ替えは、今まで使っていたケーブルを差し替えればOK。

 

最新モデルでもコンパクトな機種が多く、写真の製品は壁掛けもできる。
最新モデルでもコンパクトな機種が多く、写真の製品は壁掛けもできる。

 

ルーター付属のマニュアルを参考にすれば、まず問題なくつながるはずだ。
ルーター付属のマニュアルを参考にすれば、まず問題なくつながるはずだ。

※本記事の内容は2015年7月6日時点の情報です。

※本記事内で紹介している製品「Aterm WG1200HP」は、2017年4月に新モデル「Aterm WG1200HP2」へとリニューアル致しました。

 

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戸田 覚 プロフィール
1963年生まれ。IT・ビジネス書作家としてキャリア25年以上。「あのヒット商品のナマ企画書が見たい」(ダイヤモンド社)など著作累計140冊超。テレビ・ラジオ出演、講演なども多数行っている。また、IT系、ビジネス系を中心に連載を月間40本以上こなしている。